コロナウィルスが蔓延し、これまでの生活とは全く違った行動を余儀なくされている昨今、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。
コロナウィルスによって、緊急事態宣言が発令し、不要不急の外出自粛が発表されたことにより、自宅のみでの生活を余儀なくされてしまった方も少なくありません。
在宅ワークを余儀なくされるのに、メリットを感じている人もいれば、デメリットを感じている方もいらっしゃいますが、そんな中で注目されているのが、「VR」です。
VRとはヴァーチャルリアリティの略であり、「人工現実感」「仮想現実」などに訳することができます。
VRはリアルタイムで人に会うことができない現在のような状況だからこそ、注目されています。そこで本記事では、まだまだ一般的には普及していないデバイスであるVRの魅力や、実際に導入してみたいと思った時に掛かるコスト。VR導入のメリットやデメリットなどを詳しくご紹介していきます。
■VRでできること
VRはゲームなどの仮想現実の世界に自分が本当にいるような体験ができます。ゲームを例に出すと、平面の視点でしか見えない従来と比べ、見渡す限り仮想現実の世界に入れます。
360度視界を覆うVRガジェットを使えば、どこに視線を向けても仮想現実の世界です。仮想とネーミングされているものの、専用のコントローラーで操作をすれば、脳が現実と錯覚するほど、リアルで自由な体験が楽しめます。
魅力を伝えるのがとても難しいですが、安価にVR体験ができる時代ですので、まずはご自身で体験してみてはいかがでしょうか。
◎VRで変化が予想される分野
ゲームや映画鑑賞などのエンターテイメント分野みならず、VRが広く導入されることにより、特に製造業などの分野に大きな影響を与えると予想されています。
具体的には医療や教育分野。遠方にいながらも、実習が必要な研修や、授業がVRの導入により受けられるとされています。
建築物の設計や製造。自動車業界も、実物を作ってデータ収集をしている業界では、VRを導入することで、大きなコストカットができるため、ローコストで効率の良い技術を習得できるため、どんどん導入しているのが現状です。
時代が変わる前にVRに慣れておくことで、仕事で利用する際のVR酔い対策なども事前に行うことができ、重宝されることでしょう。
“引用:NECソリューションイノベータ”
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/ss/arvr/casestudy/kanken/index.html
■テレビ・ディスプレイとの違いは
従来の液晶テレビやディスプレイも高解像度のキレイな映像を見られる時代。従来のデバイスとVR機器の違いは、没入感です。
いくら大きなサイズのテレビでも、置いているテレビ台や、壁などの余計なものが、どうしても視界に入ってしまうもの。
VR機器はヘッドセットを被るため、余計なものが一切ありません。同じ映画作品を観るときでも、映画館と自宅の液晶テレビで観るのは、違った感覚がしませんか。
映画館では照明を暗くし、スクリーンの間に余計なものを置かないことで、作品に没入しやすい環境が作られています。
映画館でも、他に鑑賞している人がいるため、他人の行動や雑音で没入感を損なってしまうことが多々あるもの。VRならゴーグルを装着すれば、一人称の視点で作品を鑑賞することができるため、没入感の高さが各段に違ってきます。
より映像作品を楽しみたい。ゲームの世界に入り込みたい人は、VRを導入してみましょう。従来デバイスとの没入感の違いに驚かれることでしょう。
■VRヘッドセット・ゴーグルの種類VR機器は、大きく3つの種類に分類できます。
以上のタイプに分けることができますが、それぞれの違いを紹介しましょう。
◎スマホタイプ
日本での普及率が8割以上をしめているスマートフォンでも手軽にVRを体験することができる時代です。
- ・スマホセットタイプ
- ・ゲーム機連動タイプ
- ・スタンドアローンタイプ
動きや傾きを感知できる「ジャイロ機能」が搭載されているスマホであれば、スマホセットタイプのVRゴーグルで簡単にヴァーチャルリアリティの世界を楽しむことができます。
スマホを利用するタイプは、他のVR機器と差別化するために「VRゴーグル」と呼ばれています。
スマホタイプのメリットは、価格が安価なこと。1,000円~3,000円前後の製品が多くみ販売されており、とりあえずVRを体験してみたいという人におすすめです。
スマホタイプのデメリットは、ピント調整などの最低限の機能しか搭載されていない点。また、操作はスマートのタッチパネルを使うため、操作をするたびにゴーグルからスマートフォンを取り外す手間がかかる点があげられます。
【スマホタイプのメリット】
・価格が安価である(1,000円~3,000円)
・手軽にVR体験ができる
【スマホタイプのデメリット】
・最低限の機能しかついていない
・操作をするたび取り外す手間がかかる
【スマホVR体験を映像で観たい方はコチラ】
スマホを使ったVR映像の見方:
VRヘッドセットおすすめ商品
◎ゲーム機連動タイプ
ゲーミングPCやPSVR(プレイステーション用VR)などの外部機器とつなげて使用するタイプが、ゲーム機連動タイプです。ゴーグルと差別化するために「VRヘッドセット」と呼ばれることが多いタイプ。
VRに特化して作られたデバイスですので、VRゴーグルよりも高い機能性を備えており、ヴァーチャルリアリティの世界に没入しやすい特徴を持っています。
ゲーム機連動タイプには、別途外部コントローラーが付属しているため、操作性の高さが魅力です。機能面が優れているため、価格は高くなっており、相場は5万円~8万円するのがデメリット。
また、ゲーミングPCにヘッドセットを接続するだけで、VR体験ができるわけではありません。ヘッドセットの設定や操作を覚える必要があり、パソコンの設定が苦手なユーザーにとっては、取扱いが難しい点もデメリットといえるでしょう。
またVRヘッドセットに対応したスペックの高いゲーミングPCやゲーム機が必要になるのもネックですね。
【ゲーム機連動タイプのメリット】
・優れた機能性を備えているため本格的なVR体験ができる
・スタンドアローン型と比べ軽量
【ゲーム機連動タイプのデメリット】
・価格が高い(5万円~8万円)
・ゲーミングPCやゲーム機の設定知識が必要
・ハイスペックなゲーミングPC・ゲーム機が必要
【ゲーミングPCをダウンタウンの松本人志さんが体験している映像がコチラ】
松本VR体験:
Amazon PSVR:
◎スタンドアローンタイプ
最後にスタンドアローンタイプですが、スマートフォンやゲーミングPC、ゲーム機といった外部デバイスを用意する必要がありません。VRヘッドセットの中にCPUやバッテリーが内蔵されており、単独でVR体験ができるためスタンドアローンタイプと呼ばれています。
表示されるVR空間のリアルさが大きなメリット。またゴーグルさえ手に入れれば、すぐにVR体験ができる手軽さもメリットでしょう。
価格はゲーム機連動タイプと同じく5万円~8万円が相場ですが、ハイスペックなゲーミングPCなどの外部デバイスは必要としません。
ゴーグル内にVR体験に必要なデバイスがつめこまれているため、重量がある点がデメリットです。
【スタンドアローンタイプのメリット】
・リアリティのあるVR体験が可能
・必要なデバイスがゴヘッドセット内に内蔵されている
【スタンドアローンタイプのデメリット】
・値段が高め(5万円~8万円)
・ゴーグルが重い
【スタンドアローンタイプVR体験動画はコチラ】
大画面やべぇ!4K対応VRマシンがキター!Pico G2 4K:
・amzonおすすめスタンドアローンタイプVR:
■迷ったら選んで間違いない有名VRメーカー
どのような種類があるかが分かっても、ますます何を選べばよいか分からないと悩む人もいますよね。
家電製品などを購入する際、1つの指針となるのは、信頼できるメーカーではないでしょうか。例えば、ヘッドフォンならソニー。テレビならHITACHI。掃除機ならダイソン。炊飯器ならZOJIRUSHIなどのように、商品によって信頼できるメーカーはそれぞれの人にあったりしますよね。
そこでVR機器を作っている有名メーカーを紹介しましょう。
◎HTC(エイチ・ティー・シー)
VR機器製造をいち早く試みたメーカーがHTC。台湾を拠点にした情報・通信業を事業にしているメーカーです。ハイエンドなVR機器を探しているなら、HTCを選んで間違いはないと評価されているメーカーでもあります。
HTC公式:https://www.vive.com/jp/
◎Oculus Rift(オキュラス・リフト)
広視野角のVR機器製造メーカーとして有名なハイエンドモデルメーカーがオキュラス。ヘッドマウントディスプレイを製造しているのがリフト。VR機器の製造やソフトを製造しているのが、オキュラスVRです。
オキュラスと略されることが多いメーカーですが、オキュラスはHTCとは違い、VRヘッドセットやソフトを専門に製造しているメーカーです。
独自のジャイロ機能を持ち合わせたヘッドセットは、左右の目に違った液晶ディスプレイを採用するなど、こだわりを持って製造されており、ハイクオリティなVR機器が欲しい人にはおすすめのメーカーといえるでしょう。
オキュラス公式:https://www.oculus.com/?locale=ja_JP
◎PSVR
日本が世界に誇るメーカーであるソニー。ソニーインタラクティブエンターテイメントが2016年に主力ゲーム機であるPlaystation4とPlaysdtation5用に製造したデバイスがPSVRです。
日本のみならず、世界中で人気の高いVR機器であり、2019年時点での売り上げ台数は、なんと500万台を突破しています。
PSVR公式:https://www.playstation.com/ja-jp/explore/playstation-vr/
■PSVRを導入するコスト
ゲーミングPCなどを準備するとなると、コストがいくら高くなっても足りなくなってしまいますから、身近で分かりやすいPSVRを導入する例を紹介しましょう。
必要なアイテムは以下になります。
- ・PSVR本体
- ・プロセッサーユニット
- ・HDMIケーブル
- ・USBケーブル
- ・接続ケーブル
- ・電源コード
- ・ACアダプタ
- ・イヤフォン(ヘッドフォン)
- ・VRゲームソフト
- ・Playstation Camera
PSVRの初期設定をするために、Playstation Cameraは必須アイテムです。当初は5万円ちかくしたCameraも現在では、Play Station VRと一緒に購入しても、2万7,800円で購入できます。
PlayStation4の500GB版が最低限でも必要になるため、本体が約3万4,000円。VRゲームソフトの価格は平均で2,160円となっており、高くても6,480円ですから、ゼロから揃えたとしても68,280円でVR体験ができる環境が整うのは、かなり安いといえるでしょう。
ほんの2年前では、VR体験をするのに必要だったコストは、最低でも10万円かかるといわれていた時代に比べると、とっても安価に体験することができる時代になりましたね。
PlayStation本体を既に保有していれば、3万5,000円前後のコストで質の高いVRを楽しむことができます。
■コストが気になるならVRレンタル
PSVRの例をご紹介しましたが、ゲーム機連動型のVRでも7万円程度のコストが掛かるという現実にVR機器の導入をためらう人もいるかもしれませんね。
それでもVR体験をしてみたいという人には、VRレンタルをおすすめします。その名のとおり、VR機器を一定期間お試めしできるサービスです。
VRの世界を実際に体験すれば、高いと思っていた導入コストも、非常に安価に感じられるのではないでしょうか。
VR公式レンタル:https://www.vrrental.jp/
◎PSVRのレンタル導入例
レンタル期間:5日以上30日まで
・基本料金:2万円(税・送料込)
・6日目以降追加料金:1,600円(事前申し込み必須)
・遅延料金:6,000円
1週間で2万3,200円、10日間で、2万8,000円、2週間で3万4,400円、30日間では6万円のコストがかかるようになっています。
本体を既に持っているのであれば、導入を決めてしまった方がコストを割安にすることができるでしょう。
◎HTC VIVEのレンタ導入例
レンタル期間:5日以上30日まで
・基本料金:2万円(税・送料込)
・6日目以降追加料金:1,600円
・遅延料金:6,000円
1週間で2万3,200円、10日間で、2万8,000円、2週間で3万4,400円、30日間では6万円のコストがかかるようになっています。
ゲーミングPCなどでソフトを利用したい場合には、別途パソコンの購入料金などが掛かります。
紹介したレンタル料金は、あくまでも一例です。VR機材やコンテンツをレンタルできる企業も増えてきており、株式会社ジョリーグッド、Kaitekidigital Inc.、イベント21などでは、VRイベントで利用できる本格的なVR機器をレンタルできます。
VR機材のみのレンタルを行っている企業は、DMMいろいろレンタル、VRレンタルなどが有名ですから、導入の前にVR体験をしてみたいという人は、有効に活用していきましょう。
■まとめ
コロナが世界中に蔓延したことにより、ステイホームを余儀なくされました。落ち着きを取り戻しつつある現状でも、自衛手段として在宅ワークを検討されている人も少なくないでしょう。
自宅にいることを余儀なくされてしまうと、気が滅入ってしまい、側にいる家族などにストレスを向けてしまうリスクも十分考えられます。
そんなときに役立つツールがVR機器。手軽に体験できるVRゴーグルから始めて、ハマってしまったのであれば、本格的なVRヘッドセットを手に入れ、最先端のエンターテイメントを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
不動産業や建設業、自動車業界など、業務に不可欠な技術としてVRは導入され始めています。差別化を図り、自身の価値を上げるためにも、VRを導入し、知識やスキルを身に着けておくことはおすすめですよ。