
フリマアプリ(メルカリ・ラクマ)の登場が個人売買(CtoC)の形を変えた。
10年位前までは、初心者や一般人にはハードルが高くて参加出来なかったネットでの個人売買ですが、近年ではメルカリ(2013年)やラクマ(2012年)の登場で、誰でもスマホで気軽に不用品や希少品を出品して換金する事が出来るようになりました。
それでも、一般人の素人同士の取引では、様々なトラブルの可能性が潜んでいます。
この記事ではメルカリ・ヤフオク・ラクマなどの個人間取引のアプリを使用される方の様々トラブルに約に立つ内容をご紹介します。
トラブルのパターン その1
商品を購入してみたけど、商品が送られてこない
これは、何度も購入している方は経験した事があるのではないでしょうか?
不用品を処分しようとフリマアプリに出品をしてみたけど、出品したままメンテナンスをしない人や、アプリを削除してしまった、パスワードを忘れたなど色々あると思いますが、出品している人はプロではありません。必ず商品が手に入るという期待感は時に裏切られる事もあります。慎重に取引をするのであれば、事前にコメントやオファーを入れて出品者がアクティブなのか様子を見てから購入しましょう。
トラブルのパターン その2
購入した後、出品者が動揺して売ってくれない
このケースは非常にレアなパターンですが、時々あります。フリマアプリに出品したら、専用出品にしようと購入前コメント必須・プロフィール必読などのマイルールを主張してもそれを律儀に守る人は限られています。オンラインゲームの無法地帯に似ているかもしれません。何かを間違えても一度出品してしまえば、瞬殺で購入される事もあるんです。インターネットのフリマアプリに出品するという事は、家から町中に出る、ホテルの部屋からロビーへ出るなどよりも、世界の多くの人に対して商品を露出しているのだという意識を忘れないでほしいです。
トラブルのパターン その3
買った商品が偽物・偽ブランドだった
これが今回の記事のメインテーマです。
記事執筆者は3000回以上の個人間取引をしていますが、ブランド物には興味が無いので被害に合うことは少なかったのですが、最近2件ほどブランド詐欺被害に遭いました。オークションやフリマアプリでブランド品を買ってはいけないとはよく耳にする言葉ですが、確かにその通りで、スーパーコピーを画像だけで見抜くことは非常に難しいです。稼ぎたい儲けたいという気持ちはよく解りますが、一度冷静になって安さの理由を検索して調べてみることをお薦めします。
本物・正規品と解るまで受取通知をしてはいけない
今回購入したのは、ナイキのスニーカーとイギリスのブランドのアクセサリーでした。偽ブランドと気づいたのが受け取り通知をした後だった為、お金は戻っては来ませんでした。悪質な出品者に返金を求めるならば商品の受取通知をしてはいけません。
偽物を出品して利益を出している出品者は良く観察すると不自然な特徴があります。
配送方法を追跡ありの運営推奨(メルカリ便・ラクマ便など)にしているか?
これは、誰でもチェック出来る簡単なポイントなので、ぜひ実践してください。運営が指定している方法で配送すれば、トラブルのサポートも受けやすいです。
今どき定形外郵便を使う、相手に負担を与える着払いを使う出品者はプロ意識に欠けているので、除外しましょう。
お金を儲けたい人は1円でも無駄にしたくないという意思が強固なので、配送方法を指定していないか、追跡できない方法を選択していたり、配送までの期日が3日から7日など長期になっています。どんなに忙しいサラリーマンや主婦であっても1週間も商品を送れないという事はないので、避けておくほうが無難です。
ポイントは公的機関(警察と消費者センター)に届け出る事
それでも、少し憤りを感じたので、事務局に連絡を取り、購入品についての詳しい記載と公的機関(警察・消費者センター)への届け出の意思をメールで送りました。こういった場合でも、個別のカスタマイズされたメールが帰ってくることは日本の会社では少なく、大抵テンプレート化した無難な文章が送られてきます。事務局や運営を動かすのには、感情的な文章を作ってはいけません。フリマアプリとはいえ立派なビジネスなので、事実を客観的に述べて、相手を動かすような文章を作成してください。
メッセージを送って、数日後に偽ブランドの出品者の商品は全て取り下げられていました。本人が警告でビビったのか、事務局が強制的に削除したのかは不明ですが、これで今後同じ被害が発生する事を防止する事が出来ました。